Around the Worldの意味とは?類語との違いや名曲の真相を徹底解説
「around the world」という言葉が日本人の記憶に強く刻まれている最大の理由は、時代を象徴する数々の音楽作品の存在です。それぞれのアーティストがこのフレーズに託した意図を探ると、単なる地球儀のサイズ感を超えた哲学が浮かび上がってきます。
MONKEY MAJIK『Around The World』(2006年)
フジテレビ系月9ドラマ『西遊記』の主題歌として社会現象を巻き起こしたこの楽曲。カナダ人兄弟と日本人リズム隊からなるハイブリッドバンド・MONKEY MAJIKが紡いだ歌詞は、三蔵法師一行が天竺を目指す遥かなる旅路と、現代を生きる私たちが直面する葛藤を二重写しにしています。
歌詞の中盤に登場するフレーズは、「世界中を駆け巡る旅に出たとしても、真に探すべき答えは自分自身の内側にこそある」という東洋哲学的なメッセージを内包しています。旅(Journey)という動的な営みと「around」のイメージが見事に合致した屈指のアンセムです。
m.o.v.e『around the world』(1998年)
大ヒットアニメ『頭文字D(イニシャルD)』の初代オープニング曲として知られるm.o.v.eのデビュー作。疾走感あふれる高速ユーロビートとt-kimuraの先鋭的なサウンド、motsuのタイトなラップ、yuriのエモーショナルなボーカルが融合した本作において、タイトルは公道最速を目指す若者たちの熱狂を象徴していました。
「どんなに狭い峠道であっても、自らの走りで世界の頂点へと突き抜けていく」という圧倒的な自負が、歌詞の中で「around the world」として叫ばれています。タイヤの回転やコーナリングの軌道といったマシンの運動性すら想起させる、言葉の巧みな活用例です。
Daft Punk『Around the World』(1997年)
フランスが生んだ伝説のエレクトロニック・デュオ、ダフト・パンクの世界的出世作。この曲の特異性は、曲中で発せられる歌詞が「Around the world」というタイトルフレーズのみで構成されている点にあります。ボーカルエフェクト(ボコーダー)を通したこのフレーズは、楽曲内で計144回も執拗に反復されます。
鬼才ミシェル・ゴンドリーが手掛けたミュージックビデオでは、ロボット、ミイラ、スケルトン、ディスコガールなどのパフォーマーがベースラインやシンセサイザーの音色と完全にシンクロして円形のステージを周回し続けます。「言葉の反復=地球の自転=ダンスフロアのグルーヴ」という三位一体のミニマリズムを提示した、音楽史に残る金字塔です。