千と千尋のお父さんはなぜ豚に?プニプニの正体や愛車・裏設定を徹底解剖
どこか身勝手で強引でありながら、家族を引っ張る力強さを持つお父さんの声を担当したのは、名優・内藤剛志さんです。
内藤剛志さんは本作への出演を皮切りに、映画『ゲド戦記』(ウサギ役)や『コクリコ坂から』(小野寺善雄役)など、宮崎吾朗監督作品を含むスタジオジブリの重要作に連続して起用される常連キャストとなりました。豪快でありながらどこか軽薄、それでいて憎めない父親像を、独特の落ち着いたトーンと包容力のある声で見事に表現しています。
作中で放たれる数々のお父さんのセリフは、昭和から平成の日本を駆け抜けた父親たちの縮図です。
「なんだ、ただのテーマパークの跡地か。90年代の初めにたくさん計画されてさ、バブルが弾けてみんな潰れちゃったんだ」
「千尋、そんなにくっつくなよ。歩きにくいじゃないか」
「ここにいな。すいませーん、どなたかいらっしゃいませんか!」
自らの知識を疑わず、ずかずかと異界の奥へと踏み込んでいく姿は、かつての成長神話を引きずった大人の鈍感さを象徴する名言として記憶されています。