着なくなった服が命を救う処方箋になる――2026年、日本発「クローゼット革命」が世界を動かす理由

着なくなった服が命を救う処方箋になる――2026年、日本発「クローゼット革命」が世界を動かす理由にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。

集められた衣服は国内の集積拠点を経て、主にカンボジアなどの開発途上国へと船で運ばれる。だが、これが単なる「先進国からのお古の押し付け」に終わらない点が、この仕組みの真骨頂である。

現地に届いた古着は、専門の仕分けセンターで一枚ずつ丁寧に検品される。ここで働くのは、地雷被害者やシングルマザーなど、就労機会に恵まれなかった現地の人々だ。安定した給与と労働環境のもとで技術を身につけたスタッフたちが衣類を分類し、現地の直営店やローカル市場へ手頃な価格で供給していく。現地の人々が自らの意思でお気に入りの一着を選び、購入する――支援を受け取る側を「客」としてリスペクトする自立型経済が、日本のクローゼットから伸びた一本の糸によって紡がれている。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。