ぶら下がり会見とは?定例会見との違いや由来・官邸の裏側を徹底解説
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首相官邸におけるぶら下がり取材のあり方は、歴代の総理大臣とメディアの関係性によって大きく変化してきました。
大きな転換点となったのが小泉純一郎政権です。小泉首相は「国民への直接対話」を掲げ、平日に1日2回(昼・夕)のぶら下がり取材を定例化しました。テレビカメラの前で繰り出される「小泉節」と呼ばれるワンフレーズは連日大きく報道され、世論形成に絶大な威力を発揮しました。
しかし、この頻繁なぶら下がり取材は、後の政権において思わぬ副作用を生みます。麻生太郎政権や民主党政権下では、移動中のわずかな失言や言い間違いが切り取られて致命的な政治問題に発展するケースが相次ぎました。その結果、野田佳彦政権期に「1日2回の定例ぶら下がり」は廃止され、緊急時や特定の節目のみに行う現在のスタイルへと見直された経緯があります。
また、かつてのぶら下がり取材は、記者の名前や発言者の実名を出さない「オフレコ(非公式取材)」の要素を含んでいましたが、情報公開の透明性を求める世論の高まりを受け、現在は原則としてすべて「オンレコ(実名報道・録音録画あり)」で行われるルールが徹底されています。