吉田美和が愛した映像作家・末田健の軌跡と名作Mvの真実を追う
末田健の人生と創作を語る上で、DREAMS COME TRUEのボーカリスト・吉田美和との出会いは決定的な意味を持つ。二人は単なる仕事仲間という枠を超え、人生のパートナーとして深い絆で結ばれていた。
彼の手がけたDREAMS COME TRUEのミュージックビデオには、他の監督作品では決して見られない特別な空気が流れている。例えば「何度でも」。あの力強いメッセージを支える映像には、逆境に立ち向かう人間の孤独と、そこから立ち上がる生命力がダイレクトに刻み込まれていた。そして、事実上の遺作となった「ア・イ・シ・テ・ルのサイン 〜わたしたちの未来予想図〜」。そこにあるのは、言葉以上に雄弁な愛の眼差しそのものだ。レンズの向こう側にいた彼が、吉田美和という稀代のシンガーの中に何を見出し、何を未来へ残そうとしていたのか。その答えは、フィルムに焼き付けられた光の温もりにすべて宿っている。