なぜ光る?じゃがいも発電の仕組みとLedがつかない原因を徹底解説

なぜ光る?じゃがいも発電の仕組みとLedがつかない原因を徹底解説について徹底解説いたします。専門家の見解をご確認ください。

実験を進める上で把握しておきたいのが、じゃがいも1個あたりが生み出す電気のパワーです。亜鉛板と銅板を使った場合、じゃがいも1個から得られる起電力(理論上の開放電圧)は約0.8V〜0.9V前後を示します。

ただし、実際に電子オルゴールやモーターなどの負荷を接続して電流を流すと、内部抵抗の影響によって実効電圧は0.5V〜0.6V程度までドロップします。身近な乾電池(単3電池など)が1.5Vであることを考えると、じゃがいも1個の電圧は乾電池の約3分の1程度にとどまります。

理科実験の定番である「レモン電池」をはじめとする果物電池と比べると、次のような明確な特徴の違いがあります。

レモンやグレープフルーツなどの柑橘類は、強い酸性成分である「クエン酸」を含むため、初期の化学反応が非常に活発で高い電流を流しやすい利点があります。その一方で、果汁が垂れて金属板を腐食させやすかったり、電極周辺の金属が急速に酸化して短時間で電圧が低下しやすいというデメリットも抱えています。

対するじゃがいもは、適度な水分量と緻密なデンプン質組織によって電極がしっかりと固定され、液だれの心配がありません。刺激臭もなく、安定した起電力を長く維持できる扱いやすさこそが、教育現場でじゃがいもが選ばれ続ける理由です。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。