「筋トレではげる」は嘘か真実か?Dhtと薄毛の科学的真相
実際のトレーニング現場において、「筋トレを始めてから抜け毛が気になり出した」と語る利用者の行動パターンを分析すると、いくつかの明確な共通点が見えてきます。 第1に挙げられるのが「減量期における極端な栄養制限」です。体脂肪を削ぎ落とすために脂質や炭水化物を過剰にカットし、ミネラル(特に亜鉛や鉄分)やビタミンが枯渇すると、身体は生命維持に関わりの薄い末端組織である「毛髪」への栄養供給を真っ先に遮断します。その結果として生じる「休止期脱毛」を、筋トレによるAGAの進行と錯覚してしまうケースが多発しています。 第2の落とし穴は「汗や皮脂の放置による頭皮の炎症」です。ジムでの激しいトレーニング後は大量の皮脂と汗が分泌されます。これを長時間放置すると、頭皮の常在菌(マラセチア菌など)が異常繁殖して脂漏性皮膚炎を起こし、毛根がダメージを受けて抜け毛につながります。 さらに、高重量を扱う際の強い噛み締めによって側頭筋や僧帽筋が極度に緊張し、頭頂部への血流が一時的に阻害される現象も現場で多く見られます。日々のトレーニング習慣の中に潜むこうした物理的・栄養的要因を解消しないまま、「筋トレのせいでハゲた」と結論づけるのは早計です。