650億円の巨費は回収できたのか?東京スカイツリー開業から14年、変貌するインバウンド経済と「新・建設費」の真実
スカイツリーの安全性を支えるのは、五重塔の構造を応用した「心柱(しんばしら)制振」システムだ。中心にあるコンクリートの柱と外周の鉄骨をあえて固定せず、地震時の揺れを相殺する。この高度な安全設計は、建設費の大きな割合を占めた。だが、建てて終わりではない。2026年現在も、この巨大な制振装置や鉄骨の防錆塗装には、毎年数億円規模の維持メンテナンス費用が投じられている。安全を担保するためのコストに、妥協は許されない。