カルロス・ゴーンは何をしたのか?逮捕から国外逃亡の真相と現在
具体的に彼が何罪に問われたのかを整理すると、まず金融商品取引法違反では、約8年間にわたり合計約91億円におよぶ退任後の役員報酬を有価証券報告書に記載せず隠蔽したとされる。退任後に受け取る「隠し報酬」の合意文書を作成し、開示を免れようとした構図だ。
さらに重大視されたのが特別背任罪である。2008年のリーマン・ショックの際、ゴーン氏個人の資産運用で生じた約18億5000万円のデリバティブ取引の損失を日産に付け替えたとされる。また、中東サウジアラビアの知人実業家への会社資金不当提供や、オマーンの販売代理店を経由して日産の資金を自身が所有する投資会社や実質管理するクルーザー購入費へと流用した疑いが持たれている。