日本は実は小さくない?メルカトル図法が隠す本当の大きさと面積の真相

日本は実は小さくない?メルカトル図法が隠す本当の大きさと面積の真相の背景について、最新情報を基に徹底解説します。

これほどまでに面積の歪みが激しいにもかかわらず、メルカトル図法が使われ続ける理由はどこにあるのでしょうか。そこには、他の図法にはない圧倒的な実用性と数学的メリットが存在します。

メルカトル図法のメリットとデメリットを整理すると、以下の特徴が際立ちます。

【メリット】
1. 等角航路が直線で描ける:地図上の任意の2点を直線で結んだ線(等角航路)は、常に一定のコンパス方位を示します。舵を一定の角度に固定して進めば目的地に到達できるため、大航海時代から現代に至るまで海図・航空図の基本骨格として君臨しています。
2. 局所的な形状が歪まない:狭い範囲に限定すれば、建物の角や道路の交差点が現実と同じ角度(90度など)で正しく表現されます。

【デメリット】
1. 高緯度地域の面積が極大化する:世界全体の面積比や国同士の広さを直感的に把握する学習用途には適していません。
2. 両極点(北極点・南極点)を描画できない:数学的に無限大へ発散するため、極点そのものを地図上に収めることが不可能です。

近年における最大のトピックがGoogleマップのメルカトル図法採用理由です。Web地図のデファクトスタンダードであるGoogleマップやAppleマップは、標準の平面ビューに「Webメルカトル(EPSG:3857)」を採用しています。地球を正方形のグリッドタイルに分割してシームレスにスクロール・拡大縮小でき、どれほどズームしても市街地の道路交差点が直角に保たれる技術的利便性は、メルカトル図法ならではの強みです。(※PC版ブラウザの広域表示では、歪みを補正する3D地球儀モードも実装されています)。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。