上司に「了解」はNg?失礼とされる理由と知っておくべき最新マナー
返答の言葉には複数のバリエーションが存在し、それぞれ敬意の度合いや適した相手が異なります。ビジネス敬語の使い方で迷わないよう、代表的な4つの表現の決定的な違いを押さえておきましょう。
最も基本となるのが、了解しましたと承知しましたの違いです。「承知」は「相手の意向をうけたまわる、聞き入れる」という意味を持つ謙譲語の要素を含んだ言葉です。自分を一歩引いた立場に置く表現であるため、上司や先輩、社外のクライアントに対して「依頼や指示をしっかり受け止めました」と伝える際に最も汎用性が高く適しています。
より格式高く、丁寧な響きを持つのが「かしこまりました」です。かしこまりましたの正しい使い方としては、取引先や顧客、あるいは経営陣や役員など、強い敬意を示すべき相手からの指示・要望を受ける場面が挙げられます。「相手の言葉を謹んで承る」という深い敬意が伝わるため、重大な依頼への返答や接客・カスタマー対応にも最適です。
一方で、誤用が多発しているのが「了承」です。了承いたしましたの敬語マナーとして覚えておくべきなのは、了解と同様に「了承」も「納得して聞き入れる、承認する」という意味を持つ点です。語尾を謙譲の「いたしました」にしても、言葉自体が「許可を与える」意味を含むため、目上の人に対して使うと「上司の提案を部下が許可した」という不自然な上下関係を生んでしまいます。「了承」は、企画書や申請書を提出した際に「上司から了承をいただく」という形で使うのが正しい作法です。