ハマトラの象徴「フクゾー」の現在|タツノオトシゴが今も愛される理由
日本のストリート発祥スタイルとして初の全国的流行となったハマトラ(横浜トラディショナル)。その起源は、ファッション雑誌『JJ』がフェリス女学院大学などの女子大生スタイルを特集したことに端を発します。
当時の女子大生コーディネートの基本は、清楚で清潔感あふれる上品なお嬢様スタイルでした。フクゾーのポロシャツやカーディガンに巻きスカート、足元にはローヒールパンプスを合わせ、小脇に上質なハンドバッグを抱えるスタイルは、東京をはじめ全国の若者たちにとって憧れの象徴となりました。
1970年代後半から1980年代のブーム絶頂期には、週末になると横浜元町に全国からファンが押し寄せ、お目当てのアイテムを手に入れるために長蛇の列を作った記録が残っています。単なる流行にとどまらず、日本のカジュアルウェアに「トラッドの品格」を定着させた歴史的転換点でした。