「オラに力を」は言ってない?ドラゴンボール名セリフの意外な真相
原作で使われていないにもかかわらず、なぜこれほど多くの人が「オラに力を」と口にするようになったのでしょうか。その背景には、アニメ 原作 セリフ 違いと、テレビアニメ『ドラゴンボールZ』や劇場版シリーズが放映されていた当時の熱狂的なメディアミックス環境があります。
アニメ版の次回予告や劇場用映画(例えば『燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦』や『とびっきりの最強対最強』など)では、悟空が極限のピンチに追い込まれた際、仲間たちに向かって「みんな、オラに力を貸してくれ!」と叫ぶ演出が度々採用されました。映画のクライマックスでは、仲間たちのエネルギーを悟空の肉体に集中させて一撃を叩き込むシチュエーションが多く、ここでは「元気」ではなく「力(戦闘力)」を直接託す描写がなされていたのです。
さらに、1990年代から現在に至るまでリリースされ続けている格闘ゲームやソーシャルゲームのボイス演出、主題歌の歌詞、玩具のCMなどで「みんなの力をオラに…!」といったフレーズが頻繁に使用された結果、原作の「元気をわけてくれ」とアニメの「力を貸してくれ」が視聴者の脳内で融合し、「オラに力を」という研ぎ澄まされたワンフレーズへと昇華されたと考えられます。