90代で厨房に立つ和の鉄人・道場六三郎の現在と進化する挑戦
日本料理の発展と後進の育成に対する多大な功績が認められ、黄綬褒章を受章した道場六三郎。だが、どれほど名声を得ても彼の信条は一貫してブレることがない。それは「美味しいものに国境もルールもない」という自由奔放な哲学だ。
和食の基本である五味五色五法を徹底的に叩き込んだ上で、あえて型を破る。西洋の調味料やアジアのスパイスを恐れずに取り入れ、口に入れた瞬間の感動を最優先する。この柔軟な姿勢こそが、伝統に縛られがちだった飲食業界に新風を吹き込み、今日の多様な食文化の礎を築いた。