ヘソが白い原因は垢か病気か?奥の塊の正体と正しいケア法を解説
おへその異常は、単なる皮膚の汚れにとどまらず、専門的な治療を要する疾患のシグナルである場合があります。特に注意すべき3つの疾患について、その兆候と病態を整理します。
1. 臍炎(さいえん)の初期症状と進行リスク
臍炎の症状は、おへそ周囲の皮膚の赤み、腫れ、触れたときの圧痛から始まります。炎症が進むと、へその白いカスが臭いを放ち始め、やがてドロッとした黄色や緑色の膿(浸出液)が漏れ出してきます。重症化すると発熱や下腹部全体の痛みを伴うようになり、入院加療や抗生剤の点滴投与が必要になるケースもあります。
2. カンジダ真菌による皮膚感染症
カンジダ菌は人間の皮膚に普段から存在する常在菌ですが、免疫力の低下や多湿な環境が引き金となって過剰増殖します。おへその奥に白いカッテージチーズ状のカスが溜まり、皮膚が赤くただれて我慢できないかゆみが生じます。細菌感染と異なり、抗生物質の軟膏を使用するとかえって菌交代現象で悪化するため、抗真菌薬(外用薬)による適切な治療が不可欠です。
3. 成人後に発症する尿膜管遺残症
胎児のころ、おへそと膀胱をつないでいた「尿膜管」という管が、出生後も閉じずに残ってしまう先天的な状態を「尿膜管遺残(にょうまくかんいざん)」と呼びます。尿膜管遺残症の症状は、大人になってから疲労やストレスを機に細菌感染を起こすことで表面化します。おへその奥深くからの持続的な排膿、悪臭、排尿時の違和感、下腹部の鈍痛などが特徴的であり、根本的な治療には残存した管を摘出する外科手術が検討されます。