『かぐや姫の物語』帝の長すぎるあごの謎!作画崩壊説と演出意図

『かぐや姫の物語』帝の長すぎるあごの謎!作画崩壊説と演出意図に関する専門家の意見を詳しく解説いたします。

日本最古の物語文学とされる『竹取物語』において、帝は求婚者たちの中で唯一、かぐや姫に対して一定の気品と真摯さを見せる特別な存在として描かれる。しかし高畑勲監督はそのロマンティシズムの皮を剥ぎ取った。絶対的な権力者ゆえの思い上がり、他者の都合を顧みない独善性を暴き出すために、従来の時代劇的なハンサム像をあえて解体。スケッチのような生の線でキャラクターの感情を生き生きと描く本作のスタイルにおいて、あの尖った輪郭は単なるデフォルメではなく、権力構造のいびつさを捉えたリアリズムの結実なのである。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。