「名前だけの安定」に潜む罠。2026年、無期雇用契約社員を待ち受ける格差の真実
「同じ仕事をしているのに、なぜここまで違うのか」。都内の大手IT企業で働く30代の女性は憤る。彼女の仕事内容は隣に座る正社員と何ら変わらない。しかし、年収ベースで見れば200万円以上の開きがある。ボーナスの有無、そして退職金の有無がその差を決定づけている。
政府が掲げる「同一労働同一賃金」のガイドラインは、企業側の巧妙な言い訳によって骨抜きにされている。「責任の範囲が違う」「転勤の有無が異なる」といった理由さえつければ、待遇差は合法と判断されやすい。この司法と行政の隙間を突き、企業はコストを抑えながら労働力を確保し続けている。