いちごケーキデコレーションの極意!素人感を脱するプロの最新技術
土台となるスポンジをクリームで均一に包み込む「ナッペ」は、パティシエを目指す専門学生が何百時間も反復練習を重ねる最難関の基本工程です。しかし、家庭環境でもポイントを押さえるだけで、驚くほど角の立った滑らかなフォルムを作ることができます。
まず徹底すべきはクリームの立て具合の使い分けです。共立食品をはじめとする製菓材料メーカーの開発資料でも推奨されているように、ナッペに使うクリームはツノがおじぎする程度の「7分立て」が理想です。ボウルを氷水に当て、液温を常に7℃以下にキープしながら泡立てます。この段階で固くしすぎると、パレットナイフでスポンジに塗り広げる際の摩擦熱で一気にボソボソになってしまいます。
パレットナイフを扱う際は、刃先をスポンジに対して平行に保ち、ナイフを動かすのではなく回転台をスムーズに回す意識を持ちます。上面を平らに均したら、側面にクリームを垂直に落とし、パレットナイフをケーキの側面に対して角度約30度に開いた状態で軽く当て、回転台を回して余分なクリームを削ぎ落としていきます。上部にせり出した「エッジ(角)」のクリームは、外側から中心に向かってナイフを水平に滑らせることで、鋭利で美しい直角ラインが生まれます。
絞り用のクリームは、ナッペが終わった後に残りのクリームを「8〜9分立て」まで泡立て直すのが現場の鉄則です。絞り袋にクリームを詰める際は、一度に全量を入れず、手のひらで握り込める量(全体の半分程度)に小分けにします。体温がクリームに伝わると先端から出てくるクリームのエッジが丸くなり、立体感が失われてしまうためです。星口金を使う場合はケーキの面に対して垂直に構え、一定の力で押し出してから力を抜き、キュッと引くことで、輪郭の際立ったプロの絞りが完成します。