三浦春馬と多部未華子が紡いだ軌跡|4年周期の共演と深い絆の真相
映像ファンの間で「奇跡のペアリング」と称される三浦春馬と多部未華子の歩みには、ある鮮やかな規則性が存在します。それが、三浦春馬と多部未華子の4年周期と呼ばれる共演スパンです。意図して仕組まれたものではないにもかかわらず、2人はおよそ4年ごとにめぐり逢い、その年代でしか表現できない珠玉の人間ドラマを紡いできました。
最初の交差点となったのは、2010年9月公開の映画『君に届け』でした。椎名軽穂による大人気少女漫画の実写化において、誰からも好かれる爽やかな青年・風早翔太役を三浦春馬が、陰気と誤解され孤立しながらも健気な黒沼爽子役を多部未華子が熱演。原作ファンからも絶賛を集め、純愛映画の金字塔として確固たる地位を築きました。
それから約4年後の2014年1月期、フジテレビ系列の連続ドラマ『僕のいた時間』で2人は再びタッグを組みます。三浦春馬自身が「命を題材にしたドラマをやりたい」とプロデューサーに持ち込んで実現した渾身の作品であり、筋萎縮性側索硬化症(ALS)という過酷な病に侵されていく主人公・澤田拓人と、彼を全身全霊で支えるヒロイン・本郷恵の切なくも力強い愛を見事に演じ切りました。
そしてさらに月日が流れた2019年9月、伊坂幸太郎のベストセラー小説を今泉力哉監督が映画化した『アイネクライネナハトムジーク』で3度目の共演を果たします。仙台を舞台に、不器用ながらも愛を育むごく普通の会社員・佐藤と、彼と出会い人生を歩む本間紗季として、交際10年目の空気感や夫婦像をナチュラルに体現しました。高校生、若き社会人、そして長年連れ添うパートナーへと、2人が演じる役柄の成熟度は現実の年齢経過と見事にシンクロしていたのです。