坂本慎太郎の現在|海外熱狂のソロ活動とゆらゆら帝国解散の真相に迫る
音楽ファンの間で今なお語り継がれているのが、2010年3月31日に突如発表されたゆらゆら帝国の解散理由です。21年間にわたる活動の中で、ガレージロック、サイケデリック、ミニマルミュージックを吸収しながら独自の日本語ロックを極めた彼らは、なぜ絶頂期に幕を下ろしたのでしょうか。
公式発表において明かされた理由は、メンバー間の不和や商業的トラブルではなく、「バンドが完全に完成してしまった」という極めて純粋な芸術的到達でした。2007年に発表されたラストアルバム『空洞です』の完成によって、3人で鳴らすべき音の極限に達し、これ以上ゆらゆら帝国として新しい表現を生み出すことができないという結論に至ったと説明されています。
引き延ばしや惰性を一切拒絶し、最高傑作を残したまま潔く解散を選んだ姿勢は、日本のロック史において最も美しく誠実な幕引きとして語り継がれています。