時代を決定づけた奇跡のカルチャー爆発!現代に続く転換点の真相
平成10年、西暦で言えば1998年。この年をカルチャーの「特異点」と呼ぶジャーナリストは多い。社会全体には金融不安や将来への不透明感が漂っていたにもかかわらず、大衆文化のフィールドでは桁外れのエネルギーが爆発していた。CDの総生産金額が歴代最高を記録し、邦画界では興行の常識を覆すモンスタータイトルが誕生。日常のすぐ隣にある狂気を描いた作品群が観客を熱狂させた。
作り手たちの切迫した表現欲求と、新しい刺激に飢えていた受け手の欲望が完全にシンクロした瞬間だった。旧来のフォーマットが崩壊し、個人の作家性と洗練されたメディア戦略が融合。後世に語り継がれる奇跡的な豊作の背景には、アナログからデジタルへと移り変わる過渡期ならではの生々しい試行錯誤が存在していた。