タヒチアンダンスとフラダンスの違いとは?歴史や衣装を徹底解剖
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視覚的なインパクトを左右するコスチュームの差異も見逃せない。タヒチアンダンスのオテアで着用されるのは、樹皮の繊維を編み上げた「モレ」と呼ばれる腰蓑(こしみの)や、貝殻、鮮烈な羽根飾りで仕立てられた巨大なヘッドドレスだ。ダンサーが腰を高速回転させるたび、モレの繊維が遠心力で大きく広がり、視覚的な残像を生み出してスピード感を増幅させる。タヒチ観光局のプロモーション映像などで見られるこの躍動美は、南太平洋の原始的なエネルギーを象徴している。
一方、フラダンスを象徴するのは、たっぷりとギャザーを寄せたコットンのパウスカートや、生花や葉を編み込んだ芳醇なレイである。ハワイ州観光局が伝えるアロハスピリットの象徴でもあるレイは、自然の神々への敬意であり、身につける者の心を清める神聖な装飾品だ。フラの衣装は風をはらんで柔らかく波打ち、ダンサーの緩やかなステップを視覚的に拡張する。激しい繊維の飛翔を魅せるタヒチアンと、柔らかな布地の揺らぎで風を表現するフラ。ステージ上のシルエットだけでも、その美意識の違いは歴然としている。