昔のフルーチェはなぜ固まらない?歴代の味と50年の進化を徹底検証
「昔のフルーチェは、今よりもっと甘くてサラッとしていた気がする」と感じている方は少なくありません。その感覚は決して記憶違いではなく、時代ごとの嗜好の変化に合わせた緻密なリニューアルの賜物です。
昭和後期から平成初期にかけてのフルーチェは、当時の子どもたちが好むしっかりとした甘みと、やや酸味の効いた駄菓子的な親しみやすさが前面に出ていました。果肉の形状も現在より小ぶりで、ピューレ状に近いテクスチャーが中心でした。
対して現在のフルーチェは、大人になった当時の子ども世代が親子で食べるシーンを想定し、果肉のサイズアップと果汁感の向上が図られています。後味の甘ったるさを抑え、果実本来のフレッシュな香りと爽やかな酸味が引き立つように糖度バランスが再設計されました。スプーンですくったときの満足感と上品な口当たりは、まさに半世紀をかけて磨き抜かれた進化の証拠です。