白子とはどこの部位?タラ・フグの味の違いや痛風の真相・下処理まで解説
一言で白子といっても、どの魚から採取されたかによって食感、濃厚さ、価格帯、そして白子の旬の時期が大きく異なります。日本で広く流通している代表的な3種類の白子について、その特徴を比較してみましょう。
最も広く親しまれているのがタラの白子です。市場では主に「マダラ(真鱈)」と「スケソウダラ(助惣鱈)」の2種類が出回ります。特にマダラの白子は「真ダチ」や「キク」「雲子(くもこ)」などと呼ばれ、大ぶりでひだが細かく、圧倒的なコクととろけるような口どけを誇ります。マダラの旬は11月から翌年2月頃の真冬です。一方、スケソウダラの白子は「助ダチ」と呼ばれ、やや細身で淡白、手頃な価格で汁物や鍋の具材として親しまれています。
冬の味覚の最高峰として君臨するのがフグの白子(主にトラフグ)です。タラのようなひだ状ではなく、つるりとした美しい楕円形の袋状になっており、加熱すると薄い皮の中から極上のポタージュのようなミルキーな旨味が溢れ出します。産卵直前の1月から3月頃に最も大きく育ち、割烹や高級料亭で焼き白子や鍋のメインとして高値で取引されます。なお、フグの精巣には毒がありませんが、卵巣や肝臓には猛毒(テトロドトキシン)があるため、有資格者による適切な処理が法的に義務付けられています。
近年、家庭料理や居酒屋で注目を集めているのが鮭の白子です。秋鮭が獲れる9月から11月頃が旬で、タラやフグに比べると水分が少なく、しっかりとした弾力と魚らしい旨味が特徴です。濃厚さではマダラに譲るものの、脂肪分が控えめで煮付けやバター焼き、唐揚げなどに向いており、スーパーでも非常にリーズナブルに入手できます。