昆布の食べ過ぎで起きる健康リスクと安全な摂取目安
昆布は海藻類の中でも群を抜いてヨウ素(ヨード)を多く蓄積しています。ヨウ素は甲状腺ホルモンを合成するために欠かせない必須ミネラルですが、過剰に体内へ取り込まれると「ウォルフ・チャイコフ効果」と呼ばれる生体防御反応が働き、かえって甲状腺ホルモンの分泌が一時的あるいは持続的に抑制されてしまいます。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」によると、成人におけるヨウ素の推奨量は1日あたり130µg(0.13mg)、耐容上限量は3,000µg(3.0mg)と定められています。しかし、乾燥昆布わずか1g中には約1,500〜3,000µgものヨウ素が含まれているため、少量を口にしただけでも上限値に達してしまう計算です。
日常的に許容量を超えて摂取し続けると、甲状腺機能低下症を引き起こし、倦怠感、無気力、むくみ、体重増加、冷えといった症状が現れることがあります。さらに甲状腺がホルモンを作ろうと肥大化する甲状腺腫大原因にも直結するため、日頃の食べ方には細心の注意を払わなければなりません。