嵐の作詞全記録!5×20誕生秘話からサクラップの真髄まで徹底解剖

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嵐のディスコグラフィを丹念に追うと、メンバーがクレジットされた楽曲はアルバム曲やカップリング、限定配信曲にまで広く分布していることがわかる。彼らはグループの節目のみならず、遊び心や挑戦的なクリエイティビティを発露する場として作詞を活用してきた。

代表例のひとつが、日本テレビ系バラエティ番組『Gの嵐!』の公式応援歌として生まれた「ファイトソング」だ。二宮和也が作曲を手掛け、嵐全員で作詞を担当したこの楽曲は、飾らない等身大の泥臭い応援歌として今なお高い人気を誇る。二宮の自宅作業部屋でデモ音源が作られ、メンバーがワイワイと意見を交わしながらフレーズを埋めていったエピソードは、彼らの自然体なチームワークを象徴している。

また、デビュー5周年の記念品として限定制作され、わずか100名にしかプレゼントされなかった幻の名曲「Sketch」も見逃せない。櫻井と二宮が中心となり、「当時のアイドル像へのアンチテーゼ」や「嵐を取り巻く現実」を赤裸々に綴ったこの曲は、のちの「5×10」のプロトタイプとなった伝説の自作曲だ。知恵袋やSNSなどのファンコミュニティでは、松本潤の20歳の誕生日にメンバーから贈られた未音源化の記念曲「松本クンの唄」(二宮作詞・作曲)と並び、嵐の初期の強い絆を物語る至高のエピソードとして語り継がれている。

さらに、ソロワークにおいてもメンバーの文才は際立っている。特に二宮和也のソロ曲「虹」は、J-POPのラブソング史に残る傑作として名高い。二宮自身が筆を執ったこの歌詞は、女性目線の一人称「あたし」で描かれており、日常の微細な感情の揺れや「左手薬指の指輪」に込められた誓いが、繊細なピアノの旋律とともに紡がれている。リスナーの間では、後に発表されたアンサーソング「それはやっぱり君でした」との連動性や、二宮特有の叙情詩的アプローチが今なお深い考察の対象となっている。

加藤 愛美

加藤 愛美

エンタメ専門ジャーナリスト

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。