極上の家飲みを叶える生ハム原木の失敗しない選び方と保存・管理術
高級食肉加工・シャルキュトリ業界において、生ハムの品質管理は極めて厳密な法体系のもとで成り立っている。中でもスペインのスペインイベリコ豚原産地呼称統制委員会が定めた規格は、世界で最も厳しい品質基準の一つだ。
イベリコ豚の原木には、血統純度や飼育環境(放牧地でのドングリ摂取比率)に応じて黒・赤・緑・白のタグが装着される。純血100%かつベジョータ指定を受けた最高級品のみに与えられる「黒タグ」は、まさに食の芸術品だ。
一方、世界のシャルキュトリ市場に目を向けると、イタリアを代表するプロシュット・ディ・パルマも根強い人気を誇る。スペインのハモンが皮を剥いで塩漬け・長期間乾燥熟成させるのに対し、パルマ産は皮を残したまま塩戻しを行い、ややしっとりとしたソフトな質感と繊細な塩気が魅力だ。原木を選ぶ際は、これらヨーロッパ各地の伝統と格付け基準を知ることで、自分の好みに最適な一本を見極める目が養われる。