戦後81年、途絶えかける肉声と「遺族なき追悼」の現在地――2026年全国戦没者追悼式が映し出す希望と課題
戦後81年目の終戦の日を迎えた2026年、日本を取り巻く東アジアの安全保障環境はきわめて複雑化している。近隣諸国の軍備拡張や、終わりの見えない国際紛争は、人々に「平和とは何か」を問い直させている。
従来の「平和を叫んでいれば安全が保たれる」という受動的な不戦論から、具体的にいかにして衝突を防ぎ、外交と安全保障の均衡を保つかという現実的な議論へのシフトが進む。追悼式に参加した人々の表情にも、亡き肉親への哀悼とともに、未来の日本の平和に対する切実な危機感がにじむ。
戦没者への不戦の誓いは、いまや単なる抽象的なスローガンではなく、私たちがどのような外交・安保政策を選択していくかという具体的な政治的・社会的責任と直結している。