伏見稲荷大社の深層!千本鳥居の謎とお山巡り混雑回避ルート2026
京都市伏見区深草藪之内町68番地。平安遷都よりも古い和銅4年(711年)に創建されたと伝わる伏見稲荷大社は、1300年以上の長きにわたり人々の祈りを受け止めてきました。主祭神である宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)をはじめとする五柱の神々を祀り、古くは五穀豊穣、中世以降は商売繁盛や家内安全、諸病平癒の神として篤い信仰を集めています。
境内の代名詞ともいえる「千本鳥居」ですが、実は平安時代から存在していたわけではありません。江戸時代以降、願い事が「通るように」、あるいは願いが「通った(叶った)」感謝の印として、町人や商人が鳥居を奉納する風習が定着したことが始まりです。現在では稲荷山全域を含めると約1万基以上の鳥居が林立しており、赤く塗られた朱色は魔除けと神聖な生命力を象徴しています。
観光パンフレットで目にする美しい2列の千本鳥居を抜けると、奥社奉拝所(通称・奥の院)に到着します。大半のツアー客はここで引き返しますが、真の信仰の場であり圧巻の景観が広がるのは、ここから始まる「稲荷山のお山巡り」です。標高233メートルの稲荷山に点在する神蹟(しんせき)を巡るルートは、単なる観光地巡りを超えた本格的な巡礼体験をもたらしてくれます。