私を構成する9枚**のトレンド再燃が止まらない。タイムラインをスクロールすれば、誰かの人生を彩ったジャケット写真やキービジュアルが9枚の格子状に並び、視線を引きつける。かつて一斉を風靡したこの自己表現コンテンツが、なぜ2026年の今、ソーシャルメディアマーケティングの主役へと返り咲いたのか。単なるノスタルジーにとどまらない、現代のコンテンツ消費構造と若年層の自己呈示のリアルに迫る。
この熱狂をエンターテインメント業界が見逃すはずもない。Sony Music Entertainmentをはじめとする大手レーベルや映画配給会社は、自社IPのエンゲージメントを高めるキャンペーンとして「9枚」の仕組みを積極的に取り入れている。ファンが自身の「9枚」に自社の楽曲や映画を組み込んで投稿することで、二次拡散の波が爆発的に広がるからだ。押し付けがましい広告ではなく、ファン自らが「自分を定義する要素」として作品を消費・発信していく過程こそ、現代のソーシャルメディアマーケティングにおける究極のエンゲージメントと言えるだろう。