ジーザスディアマンテ「けいこ」伝説のカリスマ店員が築いた姫系ファッションの黄金期と現在
ブランドの黄金期を語る上で、店員「けいこ」の存在を外すことはできない。
当時のアパレル業界において、カリスマ店員という概念は定着していた。しかし、けいこがまとっていたオーラは、従来の「服を売る販売員」の枠組みを完全に超越していた。
彼女自身が、ジーザスディアマンテの世界観を完璧に具現化した「生きる人間モデル」だった。隙のない名古屋巻きのヘアスタイル、陶器のような肌、繊細でありながら芯のあるスタイリング。ショップに立つ彼女を一目見ようと、北海道から九州まで全国のファンが新幹線や夜行バスで店舗へ駆けつけた。
「けいこ着用」が即完売の合図
けいこが店頭で着用したコーディネートや、個人ブログで紹介したアイテムは、発表された瞬間に注文が殺到した。「けいこさんが着ているから買う」。その購買行動に理屈は存在しなかった。
彼女の接客もまた伝説的だった。ただ服を勧めるのではない。顧客一人ひとりの体型や好みに合わせ、どの靴を合わせ、ヘアアクセをどう配置すべきかまでを緻密にプロデュースした。彼女の手によってプロデュースされた顧客たちは、自分自身が最高のお姫様に生まれ変わるような錯覚を覚えたという。