両親が花粉症なら子供も発症?遺伝する確率と今すぐできる予防策

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インターネット上では「親が花粉症なら子供も100%花粉症になる」といった極端な言説が見受けられますが、医学的な結論から言えば、花粉症という病気そのものが直接遺伝するわけではありません。親から子へと受け継がれるのは、アレルギー反応を起こしやすい土台となる「アトピー素因(アレルギー体質)」です。

花粉症の根本的な発症メカニズムは、体内に入ってきたスギやヒノキなどの花粉(抗原)に対し、免疫システムが異物を排除しようとして「IgE抗体」と呼ばれるタンパク質を過剰に産生することから始まります。IgE抗体が鼻や目の粘膜にあるマスト細胞に結合し、一定の許容量を超えて花粉と再び接触した際、ヒスタミンやロイコトリエンなどの化学伝達物質が放出され、くしゃみや鼻水、涙といったアレルギー症状を引き起こします。

このIgE抗体を「作られやすい体質」に関わる複数の遺伝子が親から引き継がれます。専門用語ではこれを「多因子遺伝」と呼びます。単一の異常遺伝子によって必ず発症する遺伝病とは異なり、体質に関わる複数の遺伝的要素に、生活環境や花粉の曝露量といった後天的要因が重なり合って初めて発症のスイッチが入る仕組みです。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。