正社員の給料格差が激化!最新の手取り相場と年収アップの裏事情
日本の給与水準の実態を正確に読み解くには、政府が発表する二大公的統計の比較が欠かせない。厚生労働省が公表する「賃金構造基本統計調査」を分析すると、フルタイム正社員の所定内給与は平均値としてゆるやかな増加傾向を示している。しかし、事業所規模や地域差、男女間の格差を考慮した詳細データを精査すると、一部の大企業や高所得層が平均値を押し上げている実態が見えてくる。
一方で、国税庁による「民間給与実態統計調査」のデータを紐解くと、給与所得者全体の年間平均給与の上昇スピードは鈍く、年収400万円以下で停滞する層が依然として分厚い層を形成していることが確認できる。二つの公的調査が突きつけるのは、平均値という数字の魔法に隠された、格差拡大の冷徹な事実だ。