「コーラで歯が溶ける」は嘘?歯科医学が明かす都市伝説の真実

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この都市伝説の源流を遡ると、1950年代のアメリカにたどり着く。コーネル大学の栄養学教授であったクライヴ・マッケイ博士が米議会の公聴会で証言した研究が、事の始まりとされる。彼はラットの歯を清涼飲料水に長時間浸すと表面が摩耗することを示し、過剰な糖分や酸の摂取に注意を促した。この報告がメディアによってセンセーショナルに報じられたことで、尾ひれがついて「一晩で歯が跡形もなく溶ける」という誇張された物語へと変貌を遂げたのだ。

コカ・コーラ社をはじめとする大手飲料メーカーは当時から反論を重ねてきたが、一度広まった刺激的なストーリーを止めるのは容易ではなかった。その後、テレビ番組『MythBusters』やYouTubeの実験動画などで「コーラに歯や卵殻を数日間漬ける」という企画が繰り返し検証され、視覚的なインパクトとともに拡散した。しかし、これらの実験は「抜けた歯をそのまま液体中に放置する」という、生体内ではおよそあり得ない極端な条件に基づいている点を見落としてはならない。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

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