山下達郎『クリスマス・イブ』が40年以上愛され続ける真実

山下達郎『クリスマス・イブ』が40年以上愛され続ける真実にまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。

音楽理論の観点から見ても、『クリスマス・イブ』の構成美は極めて卓越しています。最大の特徴は、クラシック音楽の定番であるヨハン・パッヘルベルの「カノン」のコード進行とメロディを大胆にポップスへ融合させた点にあります。

楽曲のハイライトである間奏部分では、山下達郎自身が自らの声を幾重にも重ね合わせた一人8声部のアカペラ・コーラスが展開されます。コンピュータによるピッチ補正が存在しなかった1980年代初頭のアナログレコーディング時代において、ミリ単位のピッチコントロールと膨大なトラックのピンポン録音によって完成されたこのサウンドは、エンジニア界隈でも語り草となっています。

アメリカン・ポップスの豊かなハーモニー感覚と、ヨーロッパ古典音楽の構築美、そして日本人の琴線に触れる哀愁のメロディ。これらが寸分の狂いもなく組み合わさったことで、時代や流行の移り変わりに左右されないエバーグリーンな強度が与えられました。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。