大人に急増する「ライナス症候群」の正体と心が軽くなる処方箋
1950年にアメリカで新聞連載が始まった漫画家チャールズ・M・シュルツによる名作『PEANUTS』(ピーナッツ)。作中に登場するライナス・ヴァン・ペルトは、いつも水色の毛布を握りしめ、指をしゃぶっている愛らしい少年だ。主人公チャーリー・ブラウンの頼れる親友であり、知的で哲学的な発言をする一方で、毛布を取り上げられると途端にパニックに陥ってしまう。
この描かれ方は、単なるキャラクターの個性にとどまらない。作中でスヌーピーが毛布を奪おうと悪戯を仕掛ける場面はコミカルに描かれるが、ライナスにとっての毛布は、未知の世界や不安に対抗するための不可欠な防衛装置なのだ。このエピソードこそが、後年「ライナス症候群」と呼ばれる心理状態の象徴となった。