2026年、なぜ世界は富山を目指すのか?光と木の建築「富山市ガラス美術館」が解き明かすアート都市の未来
最上階である6階に足を踏み入れると、空気の密度が一変する。現代ガラス美術の第一人者デイル・チフーリ(Dale Chihuly)工房が手掛けたインスタレーション「グラス・アート・ガーデン」だ。ここに展開されているのは、従来の静粛な美術鑑賞の枠を軽々と飛び越える、圧倒的なビジュアルの渦である。
「トヤマ・ミルフィオーリ」と名付けられた作品群は、鮮烈な赤、黄色、コバルトブルーの吹きガラスがまるで熱帯の植物のように群生し、見る者の視界をジャックする。吹きガラスならではの生命感あふれる曲線と、計算し尽くされた照明演出。ガラスという素材が持つ「儚さ」と「力強さ」の相反する二面性が、最高潮に達する瞬間を体感できる。