角田美代子と尼崎事件の真相|支配の手口と相関図を徹底解剖
2012年11月、大江和子さんに対する傷害致死容疑などで本格的な追及が始まった矢先、事態は最悪の結末を迎えます。同年12月12日早朝、兵庫県警本部の留置場内において、角田美代子は長袖Tシャツを首に巻きつけ、息絶えているのが発見されました。享年64でした。
3人部屋の留置室内で、同室の留置人が就寝しているわずかな隙を突いた自死でした。当時、自殺防止のための厳重警戒対象に指定されていたにもかかわらず発生した事態に対し、警察の管理責任を問う批判が殺到しました。主犯が死亡したことで刑事訴訟法に基づき美代子本人は公訴棄却となり、法廷で本人の口から犯行の全貌や動機が語られる機会は永久に失われました。
なぜあれほどの長期間にわたり行政や警察の介入を逃れ続けられたのか、総額いくらの金銭がどこへ消えたのか、そして他に埋もれた犠牲者はいないのか——。数多くの謎は真相の藪の中へと消え去り、残された遺族や実行犯役の元親族たちだけが重い刑事責任と消えない心の傷を背負うこととなりました。