情報過多の2026年、「タイパ脳」が引き起こす認知の分断と、私たちが本当に恐れるべき「思考の放棄」の正体
世の中のあらゆる事象は、白か黒かで割り切れるものではない。グレーゾーンにこそ本質があり、対話の余地が残されている。しかし、現在のSNS空間では「敵か味方か」「正しいか間違っているか」の二元論しか生き残れない仕様になっている。
複雑なものを複雑なまま受け入れる知的忍耐力(ネガティブ・ケイパビリティ)が枯渇した社会では、極論だけが熱狂的に支持される。この「わかりやすさの暴走」が、社会の分断をさらに深めるガソリンとなっている事実は見過ごせない。