鍵穴にクレ556は絶対Ng?故障の真相と緊急時の復活洗浄術
鍵の動きをスムーズに維持するためには、どのような資材を用いるべきなのか。油性の潤滑剤、専用スプレー、民間療法として知られる鉛筆、そして専門業者による交換費用まで、客観的なデータに基づいて性能とコストを比較する。
大手鍵メーカーである美和ロック(MIWA)やゴール(GOAL)が公式に供給している鍵穴専用潤滑スプレーのおすすめ製品には、液体の油が一切使われていない。噴射された瞬間は速乾性アルコール溶剤によって内部へ行き渡るが、数秒で溶剤が蒸発し、あとに「ボロン(窒化ホウ素)」などの白いサラサラとした粉末だけが残る仕組みになっている。
また、ホームセンターで手軽に入手できる代替品を探しているなら、呉工業が販売している「ドライファストルブ」がパウダースプレーの鍵穴代用として実用的だ。同じKUREブランドであっても、5-56とは全く異なりフッ素樹脂パウダーを主成分とする完全無油分スプレーであるため、鍵穴内にベタつきを残さず安全に使用できる。
油を差したことが原因でシリンダーを完全に壊してしまった場合、鍵屋によるシリンダー交換の費用相場はディンプルキーで部材代と工賃を合わせて3万円から5万円前後に跳ね上がる。数百円の専用スプレーや鉛筆を惜しんだ結果、数万円の予期せぬ出費を被ることになる計算だ。