桐生戦兎の正体と最終回の結末!葛城巧との関係やその後を徹底解剖

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物語を締めくくる最終回の結末において、桐生戦兎が下した決断は、ヒーロー史においても類を見ない孤高の幕切れとなりました。

地球を破滅へと追いやるエボルトを完全に消滅させるため、戦兎は白と黒のふたつのパンドラパネルを融合。既存の世界と、スカイウォールが存在せずエボルトの襲来も起きなかった並行世界(スカイウォールのない地球)を物理的に衝突・統合させました。これによって誕生したのが、誰もスカイウォールに分断されず、戦乱の悲劇を経験していない「新世界」でした。

この世界創生によって、かつて戦火に散った三都の首相たちや、北都の三羽ガラス、氷室幻徳、猿渡一海ら仲間たちは全員、普通の善良な市民として平穏に息づくことになります。しかし、物理法則を改変した代償はあまりにも苛烈なものでした。桐生戦兎が戦いの中で成し遂げたすべての功績、そして「桐生戦兎」という仮面ライダーの存在そのものが、新世界の人々の記憶から完全に抹消されたのです。

街を行き交う仲間たちに声をかけても、美空も一海も幻徳も、奇妙な男を見るような怪訝な目を向けるだけで、誰一人として戦兎を覚えていません。自分たちの存在を犠牲にして世界を救った戦兎は、今度はその救った世界から異物として排除されるという、完全なる形而上的な孤独に突き落とされました。

その絶望の淵で彼を救ったのが、同じく並行世界の自分と融合せず、旧世界の記憶をそのまま保持していた相棒・万丈龍我の存在でした。人混みの中で「おい、戦兎!」と自分の名を叫ぶ万丈と再会を果たした瞬間、戦兎の浮かべた安堵と涙の混ざった笑顔は、作中屈指の名シーンとして刻まれています。

そして気になる桐生戦兎のその後ですが、彼は万丈とともに新世界の片隅で身を寄せ合いながら研究を継続し、自らが過ごした旧世界の49のエピソードと、エボルトとの死闘の記憶をボイスレコーダーに音声データとして記録する作業を始めました。この音声記録こそが、私たちが目にした『仮面ライダービルド』の全49話そのものであるというメタフィクション的な構造で本編は静かに幕を下ろしました。

その後の後日譚を描いたVシネクスト『ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ』および『仮面ライダーグリス』では、新たな脅威(キルバスやエボルトの兄妹)に対抗するため、記憶消失の薬を中和してかつての仲間たちの記憶を呼び戻す発明を成し遂げました。最終的に戦兎は、自らの孤独を抱え込みすぎることなく、仲間たちと再び肩を並べて「科学の平和利用」を追求する研究者へと立ち返り、穏やかで前向きな未来への一歩を踏み出しています。

斉藤 蓮

斉藤 蓮

デジタルマーケティングコンサルタント

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。