比嘉愛未×コード・ブルー冴島はるかの真実|撮影秘話と浅利陽介との絆
救命医療のリアルを追求した現場は、想像を絶する過酷さでした。特にヘリポートでの撮影は、プロペラによる凄まじい轟音とダウンウォッシュ(吹き下ろしの風)、真夏のアスファルトの照り返しや真冬の寒風に晒される極限状態。台詞の掛け合いだけでなく、ストレッチャーを走らせながら複雑な医療用語を淀みなく発声し、点滴ルートを確保する一連の動作をワンカットで演じ切る必要がありました。
現場を共にした新垣結衣(白石恵役)、戸田恵梨香(緋山美帆子役)とは、当時20代前半の同世代。張り詰めた緊張感の中で共に戦い抜いた経験は、単なる共演者を超えた「戦友」と呼ぶべき絆へと発展しました。比嘉愛未は後の特番インタビューや回想企画において、「ヘリの轟音の中で声を通すため、みんなで腹筋を鍛えたり発声を工夫した。あの過酷な現場を乗り切れたのは、同世代の仲間たちと励まし合えたからこそ」と語っています。
また、トレードマークとなった比嘉愛未のコードブルーでの髪型にも、役作りの哲学が表れています。1st Seasonでは現場での邪魔を一切排除するストイックなタイトシニヨン(お団子ヘア)を採用。シーズンを重ねるごとに、後輩ナースを指導する先輩としての落ち着きや、藤川との距離が縮まる私生活の柔らかさを反映したまとめ髪へと微細な変化を遂げていきました。ビジュアル面からもキャラクターの内面的成長を雄弁に物語っていたのです。