『くるねこ』旅立った歴代猫の足跡とファンの涙を誘う感動追悼録
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個人ブログの絵日記から始まった本作をKADOKAWA(旧エンターブレイン)が書籍化した際、出版業界には少なからぬ衝撃が走った。当時はまだ珍しかったコミックエッセイというジャンルを牽引し、瞬く間にベストセラー街道を駆け上がった背景には、従来の「可愛いペット漫画」の枠組みを軽々と打ち破る生々しい現実描写があった。
便秘や下痢の処理、投薬の苦労、深夜の看病、そして避妊去勢の必要性。綺麗事だけでは済まない保護猫との暮らしをありのままに提示した構成は、実用書以上の啓発力を持っていた。出版界において動物エッセイの潮流を根本から変えた本作は、単なる娯楽作品を超え、社会的なドキュメントとしての確固たる地位を築き上げたのである。