ドラえもん「バイバイン」栗まんじゅうが宇宙を滅ぼす科学の真相

ドラえもん「バイバイン」栗まんじゅうが宇宙を滅ぼす科学の真相にまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。

事の発端は、小学館から刊行された『てんとう虫コミックス『ドラえもん』第17巻』に収録された短編にあります。主人公の野比のび太が抱いた「大好物の栗まんじゅうを、食べても減らないようにずっと残しておきたい」という、あまりにも無邪気な願い。それに応えてドラえもんがポケットから取り出した薬品こそが、倍々で増えるバイバインでした。

1個が2個、2個が4個、4個が8個。倍加するスピードは等比級数的に加速します。食べきれなくなった野比のび太は、増殖を止める唯一の手段である「完全に胃袋へ収めること」を放棄し、ゴミ箱へ隠蔽してしまいます。事態の深刻さに気づいたドラえもんの顔は蒼白になり、裏庭はすでに増殖した栗まんじゅうで埋め尽くされていました。巨匠・藤子・F・不二雄が描いたのは、人間の尽きない怠惰と、指数関数がもたらす冷酷な数学的絶対性でした。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。