「たかみな具合悪いんだから」元ネタと真相|Akb48西武ドーム伝説の舞台裏
なぜ、あれほどまでに凄惨な状況が引き起こされたのでしょうか。当時の時代背景と会場の構造的欠陥が大きく関係しています。
2011年は東日本大震災が発生した年であり、日本全国で徹底した「電力危機に伴う節電」が求められていました。西武ドームは壁面が開口している半野外ドーム構造のため、夏場は熱気と湿気がドーム内に滞留し、すり鉢状の底にあたるアリーナやステージ上は体感温度40度を超えるサウナ状態と化します。さらに節電要請下であったため、十分な空調設備を稼働させることが極めて困難でした。
連日のハードなリハーサル、重厚なステージ衣装、全力の歌唱とダンス、そして「初のドーム公演を成功させなければならない」という重圧が少女たちの肉体を限界まで追い詰めました。高橋みなみさん、前田敦子さんだけでなく、大島優子さんや板野友美さんなど主要メンバーが次々と過呼吸で倒れ、救護エリアには酸素ボンベと氷嚢が散乱する「野戦病院」さながらの光景が広がったのです。