ヒュー・ヘフナーの光と影|豪邸の闇と遺産の行方、波乱の生涯を解剖
2017年9月27日、ヒュー・ヘフナーの死因は敗血症と薬剤耐性の大腸菌感染による心停止と発表され、91年の波乱に満ちた生涯に幕が下ろされました。彼の死に伴い注目を集めたのが、推定4,500万ドルから5,000万ドル(約50億〜60億円規模)に及ぶ遺産相続の行方です。
全盛期には数億ドルの資産を誇っていたものの、晩年にはプレイボーイ・マンションを隣接地の所有者に1億ドルで売却(自身が死ぬまで居住し続けるリースバック契約)するなど、実際の純資産は全盛期より大幅に圧縮されていました。遺言に基づき、資産は4人の実子(長女クリスティ、長男デイヴィッド、次男マーストン、三男クーパー)、南カリフォルニア大学、そして複数の慈善団体へ分配されました。生前の婚前契約により遺産相続権がなかった最後の妻クリスタルにも、約500万ドルの邸宅と生活資金が信託財産から譲渡されています。
遺族の中でひときわ注目を集めているのが、末息子のクーパー・ヘフナーの現在の動向です。クーパーは一時期プレイボーイ社のチーフ・クリエイティブ・オフィサー(CCO)を務め、ブランドの再建を図りましたが、経営陣との方向性の違いから2019年に退社しました。
その後、米空軍予備役へ入隊し、カリフォルニア州上院議員選挙への出馬を表明するなど政界進出を模索。妻である映画『ハリー・ポッター』シリーズで知られる女優スカーレット・バーンとともに家庭を築き、父親の影から脱却した独自のキャリア形成に挑んでいます。