似て非なる消石灰と生石灰の違い!危険な反応と用途別の正しい活用法
石灰の化学史を語る上で欠かせないのが、18世紀スコットランドの化学者ジョセフ・ブラックの功績だ。彼は炭酸カルシウムを加熱すると重量が減少し生石灰へと変化すること、さらにそこに「固定気体(二酸化炭素)」が関与していることを定量実験で解明した。この発見は、現代の無機化学工業の基礎を築いた歴史的転換点として学術論文データベースのJ-STAGEに収載されている数々の研究でも高く評価されている。
日本国内における石灰利用の歩みも深い。昭和期の高度経済成長期や近代建築の発展を記録したNHKアーカイブスの映像を振り返ると、伝統的な漆喰壁の原料から始まり、セメント・鉄鋼の精錬助剤、さらには公害対策としての排煙脱硫剤に至るまで、石灰産業が日本の産業基盤を根底から支えてきた歴史が克明に捉えられている。