日本版『グッド・ドクター』の真価と日米韓の違いを徹底解剖

日本版『グッド・ドクター』の真価と日米韓の違いを徹底解剖の見逃せないポイントを一挙に解説しました。

本作の成否を大きく左右したのは、主演を務めた山﨑賢人の圧倒的なアプローチです。自閉スペクトラム症とサヴァン症候群を併せ持つ難役に挑むにあたり、山﨑は専門書を読み込み、実際の当事者や医療従事者への丁寧なリサーチを重ねて撮影現場に入ったと報じられています。

歩行時の独特な手の動き、視線を直接合わせずにやや斜め下を向く仕草、感情が高ぶった際の早口なセリフ回しなど、ステレオタイプに陥らない繊細な身体表現が高く評価されました。当時の視聴者コミュニティやSNS上でも、「山﨑賢人のパブリックイメージを覆す怪演」「湊先生の真っ直ぐな瞳を見るだけで涙が出る」といった声が相次ぎ、第10回コンフィデンスアワード・ドラマ賞において主演男優賞を受賞するなど、業界内外から絶賛を浴びました。

この演技力に呼応するように、視聴率も極めて高い数値を記録しました。初回平均視聴率11.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で好発進を切ると、一度も2桁を割ることなく推移し、最終回では12.4%をマーク。全話平均でも11.2%を叩き出し、当時のフジテレビ木曜劇場としては異例のヒット作となりました。

さらに、物語のクライマックスで流れるandropの主題歌「Hikari」が、湊のひたむきさと周囲の祈りを象徴するアンセムとしてドラマの情感を完璧に引き立てていました。

木村 陽翔

木村 陽翔

テックライター兼ウェブディレクター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。