世界を魅了したドレスの革新史!巨匠・桂由美が貫いた美の真実
彼女の創造性の原点は、青春時代を過ごした共立女子大学にある。被服学を深く学び、服飾が持つ人間への心理的影響や美の構図に強い関心を寄せた。大学卒業後、彼女はさらなる高みを目指して単身フランス・パリへと渡る。モードの本場での体験が、彼女の視座を決定づけた。
当時の日本のファッションデザイン業界は、まだ洋装の本格的なクチュール技術が普及していない黎明期にあった。パリで目撃したオートクチュールの圧倒的な手仕事と美意識。それを日本のブライダル分野に持ち込み、独自の文化として昇華させるという壮大なビジョンが、ここからスタートしたのだった。