深夜の江東区に伸びる行列の正体——2026年、なぜ私たちは「東陽町の24時間直売デニッシュ」に惹かれ続けるのか
看板も控えめな住宅街の一角にある直売所。華やかな路面店のような装飾はない。だが、小窓越しに行われるスタッフと客の短くも温かいやり取りには、下町・江東区ならではの人情味が溢れている。
「今日は寒いですから、気をつけて帰ってくださいね」——そんな一言とともに手渡されるずっしりと重いパンの袋。自動化やキャッシュレス決済が当たり前となった現代だからこそ、こうした生の人と人との接点が、都市生活者の心にじんわりと温かさを灯してくれるのだ。